AIを取り巻く倫理の問題
感情解析AIが世の中に浸透する世界に何が必要か?

渡邊先生ウェビナーサムネイル

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日時

開催方法

参加費

2024年7月10日(水) 14:00~15:00

オンライン

無料

 

【ウェビナー概要】

  生成AIの活用が進み多くの場面でAIに接する機会が増えた中で、技術の進歩に置き去りにされがちな倫理の問題。AIの中でもプライバシーに肉薄している感情解析の倫理の問題はまだまだ議論がされ切れていないのが現状です。

  今回は人間の認知行動過程の研究を実験心理学、認知科学、脳神経科学から切り取って行っている早稲田大学の渡邊克己教授をお招きして、感情解析AIについての社会実装の期待や主に倫理的な課題についてお話いただきます。

 また、本ウェビナーでは、民間の事業における倫理の問題として、音声感情解析AI「Empath」、表情感情解析AI「Affectiva」の事業を進めているCACの事例を取り上げながらディスカッション形式でお届けいたします。

・感情解析AIを新規事業開発に活用されたい方
・感情解析AIを研究されている方
・AIの倫理問題に興味がある方

上記のような方々にご覧いただきたい内容です!
皆様のカメラ・マイクはオフとなりますので、情報収集の機会としてお気軽にご参加くださいませ。

 

 

【表情認識AI Affectiva】


Affectivaは、MITメディアラボ発のスタートアップAffectiva社が構築した表情認識AIです。世界90か国以上から収集された990万人以上の顔画像データを保有し、独自のアルゴリズムを用いたディープラーニングを使っており、モバイルアプリやゲーム、教育や医療の現場、自動車、マーケティング・リサーチなどのさまざまな業界で活用され、その効果が実証され始めています。


【音声感情認識AI Empath】

Empathは、国産の音声感情認識AIとして、50ヶ国現在4,300社の利用がある本技術。メンタルヘルスに端を発し、車載AIでの利用、ゲームキャラクタの表情生成、コミュニケーションロボット、IoTデバイスでの実装、リモート会議の解析など様々な音声コミュニケーションの裏側で弊社技術を活用いただいて参りました。
また、当社2023年7月11日に感情解析クラウドサービス「Beluga Box SaaS」として提供を開始いたしました。旧来のWeb Empath APIよりも精度を高め、音声データの長さ制限を撤廃したモデルとなります。




【開催日時】
2024年7月10日(水)14:00-15:00

タイムテーブル:
14:00   開会アナウンス
14:05 渡邊教授からの問題提起
14:20   Empath技術紹介
14:25 Affectiva技術紹介
14:30   感情解析AIを取り巻く倫理の問題についてパネルディスカッション
14:55 閉会アナウンス


 

【登壇者】


■早稲田大学理工学術院教授 渡邊 克巳 / Katsumi Watanabe
東京大学文学部心理学科、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了の後、2001年カリフォルニア工科大学計算科学神経システム専攻終了(PhD)。アメリカ国立衛生研究所(NIH)研究員、産業技術総合研究所研究員、東京大学先端科学技術研究センター准教授などを経て、2015年より早稲田大学理工学術院教授。専門分野は、認知科学、心理学(認知心理学)、神経科学。人間の心という主観的な現象に対して、認知科学・心理学・脳神経科学などの最先端の方法を使って、心を作り出している意識的・無意識的過程の科学的解明、認知科学のその他の研究分野への拡張、それらの知見の産学連携を通じた社会への還元を目指した研究を行っている。

■Affectiva 松本 豊 / Yutaka Matsumoto
株式会社シーエーシー 新規事業開発本部 表情感情認識AI担当
1973年5月31日 東京都生まれ。1998年早稲田大学人間科学部卒業後、医療サービス会社に勤務。2001年からアメリカに留学し、2005年にCAC Americaに入社、日系企業むけIT人材サービスのセールスを担当。
2012年に日本に帰国しCACに入社、複数の新規サービスのマーケティングや運営、プロダクトグロースなどを担当。その後非接触型バイタルセンシング技術の「リズミル」サービスの立ち上げに参画、マーケティングやセールスを担当。
2022年4月より表情感情認識AI「Affdex」のセールスを担当、感情センシング技術の展開を推進している。


■Empath 下地 貴明 / Shimoji Takaaki
株式会社シーエーシー 新規事業開発本部 Empath事業統括
1981年11月2日 香川県生まれ。2006年 早稲田大学教育学部卒業後、システムエンジニア、プロジェクトマネジメントをSI企業にて学び、経済産業省「情報大航海プロジェクト」への参画、「この指とまれ」の改築、運営業務に携わる。2011年にスマートメディカル株式会社 取締役ICTセルフケア事業部長就任。音声気分解析技術「Empath」の研究・開発を行う。2014年 東京大学保健・健康推進本部の受入研究員として、Empathを活用したメンタルヘルスアプリを開発。現在はスマートメディカル株式会社からスピンオフした株式会社Empathの代表取締役に就任し、Affective computing領域におけるEmpathのビジネス活用をメーカーや通信会社と共に推進した。
現在は、Empath事業を株式会社シーエーシーに事業譲渡を完了し、当該事業をシーエーシーのHCTech(=Human Centerd Technology)の主要技術として成長させるべく邁進している。


■Empath 西田 文香 / Nishida Fumika
株式会社シーエーシー 新規事業開発本部
北海道生まれ。大阪大学大学院で人間科学の修士号を取得後、2021年より旧株式会社Empath(現株式会社Poetics)にインターン生として参画。2023年より現職で音声アノテーションとデータサイエンスを担当。専門研究分野は、社会学、社会心理学、心理学の哲学。